減少するツバメ、見守って 野鳥の会、観察パンフ配布

ツバメの観察方法などをまとめた日本野鳥の会のパンフレット「ようこそツバメ」

 身近な場所でツバメを観察し、減少が懸念される現状に関心を持ってもらおうと、日本野鳥の会(東京)は、基礎知識や観察方法、観察時の注意点などをまとめたパンフレット「ようこそツバメ」を無料配布している。ツバメは子育ての季節を迎えており、同会は「温かく見守って」と呼びかけている。

 ツバメは、3~9月ごろを日本で過ごす夏鳥。天敵のカラスなどを避けるため、家の軒先や店の出入り口など往来の多い場所に巣を作り、田んぼや街路樹の周りなどで虫を捕って食べる。

 近年、巣作りに適した日本家屋や餌場が減少。都市部では、ふん害などを理由に巣が撤去されてしまうケースもある。2013年から実施した同会の調査では、巣の数が年々減っていることが分かったという。

 パンフレットはA3サイズでたたむとはがき大になる。巣を見つけやすい場所や観察時の注意点がまとめてある。巣からふんが落ちてきて困る場合は下に傘や段ボールを取り付けるといった対処法も紹介している。

 配布を希望する際には、日本野鳥の会のホームページか、郵送・ファクスで氏名や連絡先などを明記して申し込む。

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