一点物の風鈴3700個…古民家に涼しい音色 福井県の越前古窯博物館内、6月10日から公開

優しい音色を奏でる陶ふうりん=6月9日、福井県越前町の越前古窯博物館内の古民家

 福井県越前町の越前古窯博物館内の古民家で、越前焼の風鈴「陶ふうりん」を並べるイベントが始まるのを前に6月9日、報道関係者向けに会場が公開された。過去最多の約3700個が涼風に揺られ、軽やかな音色を奏でている。イベントは10日~8月27日。

 越前焼の風鈴という新たな切り口で魅力を発信しようと、県陶芸館が企画し今年で5回目を迎える。

 風鈴は県内の作家23人が手作りし、色や形、音色が異なる一点物がそろう。古民家の軒下や中庭に、涼感を漂わせる水色の風鈴や、キノコ、金魚鉢などを模した個性あふれる作品などがズラリと飾られている。

⇒【写真】ホタル飛び交う季節…福井の川辺に光の筋

 さらに今年は新エリア「陶の小路」が登場。約10メートルの木柵に約800個がぶら下がる風鈴棚で「映え写真」が撮影できる。

 風鈴は全て購入でき1個1500円から。担当者は「夏を感じに気軽に遊びにきてほしい」と話していた。

 期間中は夏らしい和スイーツの販売や、風鈴の絵付け体験を実施する。入場料300円。未就学児無料。午前9時~午後5時。月曜、7月18日休館。

© 株式会社福井新聞社