美化活動で大臣表彰 宇都宮の池畑児童公園愛護会 近隣住民と維持に汗

公園内を掃除した池畑児童公園愛護会のメンバー

 【宇都宮】緑2丁目自治会員で組織する池畑(いけのはた)児童公園愛護会がこのほど、花と緑の愛護に顕著な功績があった団体に贈られる第34回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受けた。県内で表彰された団体は本年度、同愛護会が唯一。

 池畑児童公園では、1983年ごろから近隣住民が自主的に清掃活動を始め、98年に同愛護会が発足した。自治会員362人を会員とし、年12回の清掃活動で公園内992平方メートルの草取りや落ち葉拾い、低木の剪定(せんてい)などに取り組んでいる。また自治会の60歳以上で構成する緑寿会約60人が、園内の花壇の管理を担当し、花の植え替えや水やりなどを行っている。

 定期的な活動以外にも、近隣住民による公園内のごみ拾いは日頃から行われており、7日も住民15人が集まり、剪定や草取りなどに汗を流した。参加者の1人は「公園の美化に努めようという気持ちは地域全体に浸透している」という。

 今回の表彰について、同愛護会の猪俣治太郎(いのまたじたろう)会長は「地域の努力のたまもの。協力してくれる住民の皆さんに感謝している」と話していた。

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