きょう(土) 梅雨前線停滞で西日本太平洋側は激しい雨 九州南部や奄美は土砂災害に警戒 日差し届く日本海側は30℃超の暑さも

 きょう10日(土)は梅雨前線の影響で、西日本の太平洋側を中心に激しい雨の降る所があり、九州南部や奄美地方では土砂災害に警戒が必要だ。日差しが届く地域は気温が上昇し、30℃を超える暑さの所もある。

西日本太平洋側は大雨のおそれ

 本州の南岸に梅雨前線が停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる。九州南部は朝から雨が降っているが、午後は雨の範囲が広がり、四国や近畿も降り出す所が多い予想だ。

 次第に降り方が強まり、あすにかけて、局地的には1時間に50ミリを超える激しい雨の降る所がある見込み。特に九州南部や奄美地方は活発な雨雲がかかりやすく、大雨の所もあるため、土砂災害などに警戒が必要だ。

日差しで気温上昇 熱中症に注意

 前線の影響で全国的に雲が多く、西日本の日本海側、東海、関東も夜は雨が降りやすい。北日本も大気の状態が不安定となるため、午後は一部でにわか雨の所がある見込み。
 ただ、日中は西~東日本の日本海側や東北を中心に晴れ間の出る時間もあり、気温が上昇する。最高気温は鳥取や大分県の日田で31℃と真夏日の予想。山形や福島でも29℃と、7月中旬並の暑さとなる。関東も、雲が多いながらもきのうより気温が高く、27℃前後まで上がる見込みだ。

 全国的に湿度も高いため、ジメジメと蒸し暑くなるだろう。こまめな水分補給を心がけるなど、熱中症に注意が必要だ。

(気象予報士・小林雅美)

© 株式会社ウェザーマップ