「音楽のまち」動画で発信 高校生が校舎舞台にバンド演奏

「音楽のまち」の魅力アップを狙いMVを制作した町地域おこし協力隊の中田雅博さん

 矢巾町は「音楽のまち」の魅力アップを目指しミュージックビデオ(MV)を制作した。映像制作や情報発信に取り組む町地域おこし協力隊の中田雅博さん(34)が企画し、不来方高軽音楽部が校舎を舞台に演奏。町公式ユーチューブチャンネルで公開し、青春を凝縮した爽やかな作品で町を広く発信する。

 出演したのは軽音楽部の3年生6人組ガールズバンド「タソガレ星煌群(しょうこうぐん)」。リーダーのベース小沢珠子さんを中心に制作したオリジナルの楽曲「灰色のラズライト」を、同校の教室や中庭、体育館で演奏する様子などを中田さんが12時間かけて撮影し、3日ほどで編集した。

 ギター小田茜里(あかり)さんは「歌詞に合わせて表情をつくり、曲に合わせてリズムを取る動きに苦労した」と振り返り、小沢さんとキーボード安保桃花さんは「世界中の人に見てもらえるMVを作ることができてうれしい。バンドという新しい切り口で『音楽のまち』をつくっていきたい」と願う。

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