台風3号の影響で梅雨前線が活発化 あす11日(日)は西~東日本の太平洋側で本降りの雨 局地的に大雨のおそれ

 台風3号の影響で梅雨前線が活発になり、11日(日)は西~東日本の太平洋側を中心に本降りの雨となる。局地的に大雨のおそれがあり、土砂災害などに注意・警戒が必要だ。

台風3号+梅雨前線で大雨のおそれ

 フィリピンの東にある台風3号は、強い勢力で北上中。次第に進路を東寄りに変え、伊豆諸島の南を進む予想だ。本州に直撃はしないが、台風周辺の湿った空気が本州に停滞中の梅雨前線に流れ込む。梅雨前線が活発になり、西~東日本の太平洋側は雨雲が発達しやすくなる。

降水量は一日で200ミリ超も

 九州南部や奄美地方はすでに大雨となっている所もあるが、きょう10日(土)の夜からは四国から関東も雨の降る所が多く、次第に雨脚が強まる。九州南部や四国は11日(日)の昼頃にかけて、近畿や東海は夕方にかけて活発な雨雲がかかりやすく、非常に激しい雨の降る所もある見込みだ。

 降水量は11日(日)18時までの24時間で、多いところで、四国太平洋側で250ミリ、九州南部で200ミリ、東海で150ミリなどの予想。先週の大雨で地盤が緩んでいる地域もあるため、予想より少ない降水量でも土砂災害が発生するおそれがある。低い土地の浸水や河川の増水なども注意・警戒が必要だ。

(気象予報士・小林雅美)

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