外装、座席にイチゴ模様 東武宇都宮線、県誕生150年記念しラッピング列車

U字工事のかけ合いでお披露目された東武鉄道のラッピング列車「ベリーハッピートレイン」=10日午前9時30分、宇都宮市宮園町

 栃木県が生産量日本一を誇るイチゴの装飾をあしらったラッピング列車「ベリーハッピートレイン」の出発式が10日、東武宇都宮駅で行われた。県誕生150年を記念し、東武鉄道と県などが実施するプロモーションの一環。来年5月末まで東武宇都宮線の愛称を「いちご王国」ラインとし、本県の魅力を乗客にPRする。

 運行初日のこの日、1日限定で同線が無料になる乗車券が配布された。ラッピング列車は外装や座席シートにイチゴの模様がちりばめられており、つり革は断面がハート形の「とちあいか」をイメージした赤い持ち手になっている。駅名看板も赤とピンクの「いちご王国」仕様に変更した。

 出発式には、国王である福田富一(ふくだとみかず)知事や東武鉄道、JA関係者らが出席。福田知事は「多くの皆さまにご利用いただき、栃木の素晴らしさを広く発信してほしい」とあいさつした。

 本県出身のお笑いコンビ「U字工事」も駅員姿で登場し、「壬生だけかんぴょうラインにしたら?」と会場を盛り上げた。列車は多くの鉄道ファンや親子連れに見送られて出発した。来年5月末まで、宇都宮線を中心に南栗橋駅以北の日光線でも運行する予定。

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