買った野菜に虫が…食べても大丈夫?虫がついてしまう『4つの理由』と調理時の注意点とは?

買った野菜に虫が…不安だけれど捨てるのはもったいない!

八百屋さんやスーパーなどで購入した野菜を家に持ち帰ったところ、野菜の中に虫が紛れ込んでいた…という話を耳にすることがあります。

もともと野菜は農家さんで作られているため、野菜に虫がついてしまうことは珍しいことではありません。しかし、一般的に店舗に出される前に洗浄されたり、人の手を介して除去作業が行われるため、虫がついたまま店頭に出てしまわないよう気をつけています。

それでもこうした除去作業の隙間を掻い潜って野菜についたまま養分を吸い取っていたり、あるいは店舗で虫が付着してしまったりすることもあります。

買った野菜に虫がついていると、その後、調理したり食べたりすることを躊躇ってしまう人もいると思いますが、基本的に害はないので捨てるのはもったいないです!

買った野菜に虫がついてしまう『4つの理由』

では、なぜ野菜に虫がついていることがあるのでしょうか。ここでは、スーパーや八百屋さんで買った野菜に虫がついていることがある理由について紹介します。

1.農薬の使用量を減らしているから

最近では農薬を使用する量を減らして野菜を生産していたり、無農薬にこだわっている農家さんも増えてきています。農薬の使用量を減らせば、その分、虫が畑などに入り込み野菜についてしまう可能性は高まります。

こうした近年の背景も影響して、スーパーなどの店頭に並んでいる野菜に虫がつく事例が多く報告されていると考えられます。

2.育った土壌が弱く蓄えた養分が少ないから

「虫がついているということは、その野菜の品質が良い証拠」と言われることがありますが、実際は育った土壌が弱く、野菜に蓄えられた養分が少ないため、虫の餌食となってしまっているケースが多いそうです。

きちんと自然の力で力強く育った野菜はタンパク質を多く含んでいます。しかし、虫たちはこのタンパク質をあまり好まない傾向にあります。

反対に、自然の力で育つ力のない土壌の弱い場所で育った野菜は、虫たちが好む糖分が上手く合成されずに残ってしまうため、虫たちの栄養素となってしまうのです。

3.肥料を与えすぎて野菜が栄養過多を起こしている

無農薬や農薬を少量のみに抑えている農家の中には、なかなか育たずに多くの肥料を与えてしまうところもあります。そのように対処しなければ、卸すための野菜が育たないからです。

しかし、肥料を与えすぎると野菜が栄養過多を起こすことがあり、このように栄養分が過剰すぎるほど含まれている野菜は、虫に好まれやすいといわれています。

4.納品の際に検品者が見落としているから

野菜を生産した農家から店舗へと納品される際、野菜は厳しく検品されます。また、店舗によっては念入りに洗浄作業を行うところも多いでしょう。

しかし、小さな虫などはどうしても検品者、あるいは機械のチェックを通り抜けて野菜についたまま店頭に並んでしまうことがあります。

巻かれている葉の内側に隠れていたり、野菜の茎の中に隠れていたりするため、このような場所は熟練者であっても見逃してしまうことがあるのです。

野菜に虫がついていた場合、調理時に注意するべきことは?

買った野菜に虫がついていると、調理することを躊躇ってしまう人も多いでしょう。もしも野菜に虫がついていることを確認した場合、どのように落とすべきなのでしょうか。

  • ぬるま湯をボウルや洗い桶に貯める
  • じゃぶじゃぶと野菜を水洗いする
  • ①〜②の工程を2〜3回繰り返す

基本的には、上記のような水洗い方法で大半の虫を洗い落とすことができます。また、鍋などに大量の水と小さじ1~〜2杯程度の食用重曹を入れて、その中に野菜を30秒〜1分程度浸ける方法もおすすめです。

この方法で虫を取り除けば、基本的に虫がついていた野菜でも問題なく食べられます。しかし、虫がついていた事実にどうしても不安を感じる人も多いでしょう。その場合は、野菜にしっかり火を通して加熱することで、衛生面の不安を取り除けます。

野菜に虫がついていても大丈夫!捨てずに洗って調理して

いかがでしたか。野菜に虫がついていても、基本的に健康面に問題が生じることはほとんどありません。きちんと洗って虫を取り除いた上で、それでも不安を感じる方は、野菜を生ではなく加熱調理して食べましょう。

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