農林水産省の地理的表示(GI)に登録されている「東根さくらんぼ」の競りが10日朝、東京・豊洲市場で行われた。9日の品評会で手詰めの最高賞に選ばれた「佐藤錦」が1キロ140万円で競り落とされ、昨年の130万円を上回る過去最高値を付けた。
東根市ブランド戦略推進課によると、市内の生産者によるパック詰め10点、バラ詰め49点の計59点が競りにかけられた。品評会でパック詰めの最優秀賞一席(県知事賞・中央区長賞)となった岡崎貴嗣さん(49)=同市中央東1丁目=の逸品に140万円の値が付けられた。
岡崎さんは「GI登録から7年を迎え、これまで市やJA、生産者が一体となって取り組んだ成果が評価につながった。今後も品質と鮮度にこだわって生産したい」と語った。
最高値のサクランボは競り落とした仲卸業者を通じ、百貨店の大丸東京店に並べられた。