県内患者報告、前週から72人増の213人 新型コロナ・5月29日~6月4日

 県は7日、県内43の定点医療機関を通じた新型コロナウイルスの発生動向(5月29日~6月4日)を公表した。県全体でこの1週間の患者報告数は213人(前週比72人増)で、1定点当たりは約1.5倍の4.95人(同1.67人増)だった。

 1定点当たりの患者報告数は保健所別で山形市7.44人(同2.88人増)、置賜7.13人(同1.88人増)、村山(山形市を除く)4.9人(前週比2人増)、最上4.75人(同1.75人増)、庄内1.75人(同0.33人増)。5保健所管内全てで増加した。患者213人の年代別は10歳未満62人、10代48人、20代17人、30代15人、40代30人、50代10人、60代9人、70代13人、80代以上9人。

 県内各病院から国への報告を基にした入院者数は7日現在66人で、前週より16人増えた。このうち重症者は2人。

吉村知事、相談窓口や医療機関「支障や混乱はない」

 新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが「5類」に移行し1カ月となるのを前に、吉村美栄子知事は7日、県内の相談窓口や医療機関の状況について「大きな支障や混乱は見られない」と語った。

 県内43定点医療機関を通じた新型コロナの発生動向を見ると、新規感染者数はおおむね横ばいで推移し、5月31日現在の入院患者数は50人で前週より11人増えた。吉村知事は、医療機関間の入院調整は順調で、外来診療に対応する医療機関も移行前の457カ所から471カ所に増えており、段階的に拡大すると説明。「感染状況を注視し、移行後の円滑な対応に努めていく」と述べた。

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