調停制度に理解深めて 佐賀地裁

一般向けに佐賀地裁・家裁が企画した模擬調停=佐賀市立図書館

 家庭問題や金銭トラブルを話し合いで解決する「調停」について知ってもらおうと佐賀地裁は2日、模擬調停を開いた。離婚をテーマに調停の流れを再現し、金銭的な負担が少ないことなどを紹介した。

 模擬調停は、養育費や面会の頻度など夫婦の意向を聞くなどして進んだ。調停委員や裁判官が加わって、それぞれが納得する結論を話し合った。非公開で行われる点や、個別に話を聞いて当事者が顔を合わせなくてもよいことも説明した。

 参加した佐賀大1年の前谷知慧さんは「実際の流れを見られて貴重な機会になった。法学を勉強したいので、裁判の傍聴にも行ってみたい」と語った。

 憲法週間広報行事として企画して13人が参加した。近年の裁判員裁判の現状についても取り上げ、「18歳成人となり、裁判員にも18歳が選ばれるようになっている」と説明していた。(中島幸毅)

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