大正ロマンを代表する竹久夢二の回顧展、京都・福田美術館で

大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念した回顧展『竹久夢二のすべて 〜画家は詩人でデザイナー』が、7月14日より「福田美術館」(京都市右京区)にて開催される。

《初春》1926年

雑誌や新聞にコマ絵を寄稿するところからキャリアをスタートさせた夢二。やがて、センチメンタルな表情を浮かべ、退廃的な雰囲気に満ちた女性を描く独特のスタイルは、「夢二式美人画」として一世を風靡した。

また、画家としての活動に加え、雑誌の表紙や日用品のデザインなども手がけ、さらには詩集も発表するなど、マルチな分野で活躍。日本のグラフィックデザインやアートディレクションの草分けともいえる存在であった。

同展覧会では、そんな夢二の作品の魅力を、6章の展示にわたって紹介。前半では、彼の代表作ともいえる美人画の数々を展示。恋多き夢二が恋人に送った手紙や絵画で、彼のドラマチックな人生を辿る。

後半では、彼の作品を通じて夢二の文芸界・音楽界との深い繋がりや、夢二がデザインした日用雑貨を紹介。時代を経ても色あせない雑貨の数々が並ぶという。最終章「夢二のまなざし」では豊かな創作欲の源となったスケッチの数々が公開される。

期間は7月14日~10月9日。時間は朝10時~夕方5時。入館料は1500円ほか。

『竹久夢二のすべて 〜画家は詩人でデザイナー』

期間:2023年7月14日(金)~ 10月9日(祝・月)※8/29は展示替えのため休館
時間:10:00〜17:00(最終入館 16:30)
会場:福田美術館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16)
料金:一般・大学生1500円、高校生900円、小中学生500円、障がい者と介添人1名まで900円、幼児無料
電話:075-863-0606

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