【台風3号】最新進路と静岡県への影響は?松浦悠真気象予報士がわかりやすく解説 雨は?注意が必要なのはいつまで?

ここからは、これからの雨の降り方と台風3号の進路について松浦気象予報士に解説してもらう。

=松浦悠真気象予報士=

先ほど(11日午後4時2分に)、静岡県内の大雨警報は解除されたが、広い範囲に大雨注意報は発表されている。注意報は地盤のゆるみ、土砂災害への注意はあすまで続きそう。

台風3号の最新の進路。昼の解析では「強い」台風だったが、午後3時の解析では「強い」台風ではなくなった。勢力はだんだんと弱まってきている。少し離れた南海上を通っていきそうだが、最も近づきそうなのが12日夜あたり。その後、東へ進んで温帯低気圧になると予想されている。

台風が直接県内に影響を及ぼすことはなさそうだが、前回の記録的大雨と同様、梅雨前線が停滞しそう。静岡のあたりに前線が停滞する見込み。そこに台風が北上してくるので、熱帯由来の非常に湿った空気を押し上げてくると、前線の活動が活発になりやすい。

降り方としては、そこまで強まる状況ではないが、今夜から12日の夕方ぐらいまでは雨が降りやすい状況が続きそう。この中で、特に雨脚が強まりやすいのが、12日の昼前後。1時間に20ミリの強い雨が予想されている。降り方としては注意が必要。今回予想されている24時間降水量は、多い所で西部が80ミリ、そのほかも50ミリ前後。前回の大雨のことがあるので、地盤の緩みがなかなか解消されない。少しの雨でも災害が発生する恐れがある。

週間予報だと、火曜以降は本降りという雨にはならなそう。日差しが戻る。場所によっては30度を超える。体調管理に注意が必要となる。

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