【静岡県内再び大雨】来週の台風3号影響は?

梅雨前線の影響で再び大雨となった静岡県内。先週の記録的な大雨で被災した地域では、住民が不安を抱える中、9日も片付けに追われた。さらに、来週前半に日本の南を通過する台風3号の影響については?

(清水将光 記者)

「一晩降り続いた雨の影響で、用水路には雨水が溢れ出すほど流れ出てきています」

梅雨前線や低気圧の影響で、8日 夜から明け方にかけて大雨となった県内。気象台によると、降り始めからの総雨量は伊豆市天城山で209.0ミリ、御前崎市で156.5ミリ、東伊豆町稲取で135ミリなどとなっている。先週の記録的大雨で、一部の地域で浸水被害があった沼津市では…。

(坂井太一 記者)

「午前7時過ぎの沼津市です、雨が風が非常に強くなってきました」「狩野川を見ると茶色く濁り、勢いを増して流れていく様子が見られます」

一部で道路が冠水し、通行止めも相次いだ。

2022年の台風と先週の大雨により、すでに2度堤防が決壊した磐田市の敷地川周辺では…。

(川口卓也 記者)

「堤防が決壊した敷地川です、川は大雨の影響から濁り、流れが速くなっています」「また、雨の中急ピッチで復旧作業が続いています」

9日 朝も雨が降りしきる中、大型の土のうを作り、堤防沿いに敷きつめていく作業が行われていた。磐田市では、床上・床下浸水の被害は47軒に及んだ。川が決壊した記録的大雨から9日で1週間。復旧作業を続ける住民の中には、体や心の疲れを感じている人もいた。

(住民)

「心配、いつまた崩れるのか早急にやってもらわないと、頑丈にやってももらわないと、土のうだけではなくて」「ひとまず工事は、一通りしてもらえたので、不安はありながらも、3度目が来たならもう一回、皆さんに頭を下げて頑張るかというぐらいの気持ちでいた」

磐田市災害ボランティアセンターによると、10日と11日も、それぞれ20人前後のボランティアが現地に入る予定。

広い範囲で再び大雨となった県内。土砂災害などの恐れがあるとして、浜松市と下田市、南伊豆町で一時、避難指示が出されたが、現在は、浜松市天竜区の一部地域をのぞき解除されている。先週の記録的な大雨で、すでに地盤が緩んでいるところもあるとして、気象台は土砂災害や河川の増水などに注意するよう呼びかけている。

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