堅守浦和は2試合連続ゴールレスドロー…横浜FCは勝ち点「1」を奪い連敗ストップ【明治安田J1第17節】

11日、明治安田生命J1リーグ第17節の横浜FCvs浦和レッズがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、0-0の引き分けに終わった。

ホームの横浜FCは前節のサガン鳥栖戦を1-2で落とし、リーグ戦2連敗中。一時は連勝し順位を上げたが、再び最下位に戻っている。ミッドウィークに天皇杯を戦わなかったため、前節の鳥栖戦からは1週間ほどの準備期間があった。この日程の優位を活かして勝ち点を積み上げたい。前節からはスタメンが3人変わり、近藤、ユーリ・ララ、山下が先発出場を果たした。

対するアウェイの浦和は安定した守備を軸に好調を維持しており、6位につけている。前節の鹿島アントラーズ戦をゴールレスドローで終え、リーグ戦無敗を「5」に伸ばした。7日に行われた天皇杯2回戦関西大学戦では1-0の勝利を収めたが、90分で決着をつけることができなかったため、120分を戦っている。コンディションが気になるところだが、上位進出に向け勝ち点3を獲得したい。前節ベンチスタートだった岩尾がスタメンに復帰した。

序盤から横浜FCにアクシデントが発生する。カプリーニが左足を負傷し、ピッチの外へ。一時10人での戦いを強いられることになった。

その間に浦和がチャンスを迎える。9分、右サイドの大久保にボールが渡ると、左足でファーサイドへクロスを送る。これに明本が反応し、頭で合せるが、GKブローダーセンが難なくキャッチした。

結局カプリーニはプレーを続行することができず。10分、横浜FCはカプリーニに代えて坂本をピッチに送り出した。

ボールを保持する浦和に対し、横浜FCがカウンターからチャンスを作る。20分、ハーフウェイライン手前で井上がパスカットすると、そのまま持ち上がり右サイドの坂本へ展開。クロスがファーまで届いたが、ボールを受けた山下のパスが相手DFに引っかかり、シュートには至らなかった。

25分、横浜FCが今度はショートカウンターを発動。山下が左サイド高い位置でショルツからボールを奪い、そのままボックス内に侵入。カットインから右足でシュートを放ったが、これはGK西川の正面に飛んだ。

勢いに乗る横浜FCは、再び浦和ゴールに迫る。31分、ボックス手前で坂本がボールを受けると、ターンして右ハーフスペースから突破。ボックス手前で思い切りよく右足を振ったが、GK西川が抑えた。

浦和は右サイドから打開を図る。36分、大久保がドリブルで高い位置まで運ぶと、中央にいた安居へ横パス。安居はダイレクトでゴールを狙ったが、シュートはバーの上へ。38分には再び右サイドの大久保から中央の安居へとパスが渡り、似たような形でシュート。今度は枠を捉えたが、コースが甘かったためGKブローダーセンがしっかりとセーブした。

前半終了間際にも浦和が右サイドから攻め立てる。酒井の突破から前方の大久保へパスが繋がると、ボックス右から中央へ切り込み、クロスを上げる。これは相手DFに阻まれ、CKを獲得。岩尾のクロスにホイブラーテンが合わせたが、相手に当たって再びCKとなり、続くCKもゴールには至らなかった。

0-0で迎えた後半。53分には浦和の大久保が再び横浜FCゴールを襲う。右サイドフリーでボールを受けた大久保は、そのまま縦に仕掛け、対峙した林をかわす。右足でゴール右隅を狙ったが、GKブローダーセンの好セーブに阻まれた。

横浜FCも惜しい場面を作る。63分、左サイドを林がドリブルで持ち上がり、ペナルティーアーク内のマルセロ・ヒアンへパス。マルセロ・ヒアンの落としを受けた井上がミドルシュートを放つと、相手DFに当たってコースが変わり、GK西川の逆をついたが、わずかに枠の右へと外れた。

その直後、横浜FCはマルセロ・ヒアンと山下を下げ、小川航基と小川慶治朗を投入する。一方の浦和も67分に興梠と関根を下げ、リンセンと小泉を起用。すると直後の68分、右サイドの大久保から中央の小泉へパスが通り、小泉からボックス内へ走った伊藤へ縦パスが入る。伊藤はうまく相手をかわして左足でシュートを打ったが、強くヒットすることができなかった。

75分には横浜FCが三田と長谷川を、77分には浦和が髙橋を投入してテコ入れを図る。すると、浦和が押し込み、横浜FCが粘るという構図が続き、浦和は82分、右CKの流れから大久保が左足でミドルシュートを放つが、これも枠を捉えることができなかった。

89分、横浜FCが右から左へと展開し、ボックス左角付近の長谷川が右足で入れたクロスに小川航と三田が飛び込むが、どちらも合せることができず、ボールはそのままタッチラインを割った。

勝ち点「1」ではなく「3」を最後まで狙う横浜FCは、後半アディショナルタイムに入ってからも攻撃の手を緩めない。左サイド深い位置でボールを持った林からボックス内に走り込んできた井上へパスが通るが、左足のシュートはショルツのブロックにあった。

結局、両チームともに最後までゴールを奪うことができず。試合はゴールレスドローという形で幕を閉じた。ホームの横浜FCが連敗を「2」で止め、浦和は無敗記録を「6」に伸ばした。

横浜FC 0-0 浦和レッズ

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