イタリア人ゼロ!グアルディオラ監督の最強バルセロナを撃破した「インテルの伝説11名」

先日行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝。インテルを撃破したマンチェスター・シティが優勝を果たした。

ただ、逆に今から13年前となる2009-10シーズンでは、チャンピオンズリーグの準決勝でインテル対バルセロナが行われ、ニ試合合計3-2で前者が勝利を収めているのだ。

ジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナ相手に勝利した1stレグ、インテルの伝説的なスタメン11名をご紹介する。

GK:ジュリオ・セーザル

インテル所属:2005~2012

国籍:ブラジル

ブラジル代表でも守護神を担った左利きのゴールキーパー。2009-10シーズンはリーグ戦全試合にフル出場し、チャンピオンズリーグ、セリエA、そしてコッパ・イタリアと3つのタイトル獲得に大きく貢献した。

このバルセロナ戦ではセルヒオ・ブスケツのヘディングシュートを見事に止めるなど、数々のスーパーセーブを見せて逆転勝利の立役者になっている。

右SB:マイコン

インテル所属:2006~2012

国籍:ブラジル

2006年にモナコから加入してきたブラジル人サイドバック。堅実な守備を持ちながらもパワフルなオーバーラップと強烈なシュートを見せ、「カフーの後継者」としてブラジル代表でも76試合に出場した。

このシーズンはまさに彼のキャリアの頂点でもあり、このバルセロナ戦ではチャンピオンズリーグでの初ゴールを決め、リオネル・メッシとのコンタクトプレーで歯を折った。そしてバロンドール候補にもノミネートされている。

CB:ワルテル・サムエル

インテル所属:2005~2014

国籍:アルゼンチン

インテルに加入する前はローマで中田英寿ともともにプレーしていたアルゼンチン代表センターバック。183cmと決して大型ではないが、骨太の体格で強烈な存在感を見せ、危機察知能力とフィジカル能力に長けたクラシックなストッパーであった。

このバルセロナ戦ではズラタン・イブラヒモヴィッチを抑え込む役割も成功させており、カンプ・ノウでの試合では28分でチアゴ・モッタが退場して10人になったインテルの守備をなんとか形にしていた。

CB:ルシオ

インテル所属:2009~2012

国籍:ブラジル

この2009-10シーズンにバイエルン・ミュンヘンから加入したブラジル代表DF。モウリーニョ監督が熱望した選手であり、巨大な体格に豊かなスピードを備え、後方からの攻撃力にも長け、強烈なシュートを持っていたモンスターであった。

このチャンピオンズリーグではバルセロナを準決勝で破り、決勝では古巣のバイエルン・ミュンヘンと対戦。見事に勝利してビッグイヤーを獲得している。

左SB:ハビエル・サネッティ

インテル所属:1995~2014

国籍:アルゼンチン

現在インテルの副会長を務めているレジェンド。1995年にバンフィエルドから加入してからほぼ20年にわたってトップチームでプレーし続け、通算858試合に出場した。本来は右サイドバックだが、他にも左サイドやボランチなど様々なところでも一流だった。

この3-1で勝利した準決勝1stレグでは左サイドバックとしてプレーし、リオネル・メッシ&ダニ・アウヴェスの強烈な攻撃に対応。見事ペドロの1失点のみに抑えた。

CMF:チアゴ・モッタ

インテル所属:2009~2012

国籍:イタリア(※2010年当時はブラジル)

バルセロナデビューし、そしてイタリアで花開いたチアゴ・モッタ。このインテルに所属している2011年に初めてイタリア代表に入ることが認められ、ブラジルから国籍を変更している。

ファーストレグのこの試合では素晴らしいポジショニングと粘り強さでバルセロナの攻撃を止め、見事な活躍を見せた。一方でセカンドレグでは28分で退場となるが、チームはなんとか決勝進出に成功している。

CMF:エステバン・カンビアッソ

インテル所属:2004~2014

国籍:アルゼンチン

インテルの中盤で10年にわたって活躍した名プレーメーカー。レアル・マドリーから加入してすぐにイタリアへとフィットし、フアン・セバスティアン・ベロンなど多くのパートナーと非常に素晴らしい連携を作り上げた。

チアゴ・モッタとともにバルセロナの攻撃陣をブロックし、そして中盤と攻撃陣をつなぐゲームメイクもこなし、勝利に大きく貢献。

AMF:ウェスレイ・スナイデル

インテル所属:2009~2012

国籍:オランダ

ジョゼ・モウリーニョ監督によって獲得された選手の1人。レアル・マドリーから加入するとすぐにチームの中心的な存在となり、この三冠達成シーズンでのプレーはまさに圧巻であった。

このバルセロナとの準決勝ファーストレグでは30分に同点ゴールを決め、逆転に至る流れを引き寄せた。その後UEFAの年間最優秀ミッドフィルダーにも選ばれ、夏にはワールドカップでオランダ代表を決勝に引き上げている。

FW:ゴラン・パンデフ

インテル所属:2001~2004、2010~2012

国籍:北マケドニア共和国

もともと2001年にマケドニアから彼を引き抜いてきたのはインテルだったが、その後2004年に一度退団。ラツィオで長い間得点力の高いストライカーとして活躍し、2010年1月に契約延長を拒否してインテルに戻ってきた。

このバルセロナとのチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグでは56分までプレーしたが得点を決めることはできず。スタンコヴィッチと代わっている。

FW:サミュエル・エトー

インテル所属:2009~2011

国籍:カメルーン

レアル・マドリーで育ったものの、その後移籍したマジョルカとバルセロナで大ブレイクしたサミュエル・エトー。現座はカメルーンサッカー協会の会長にまで出世している。

2008-09シーズンもバルセロナでチャンピオンズリーグ優勝を果たしているため、彼自身には2連覇を視野に入れていたようだ。

FW:ディエゴ・ミリート

インテル所属:2009~2014

国籍:アルゼンチン

この2009-10シーズンのインテルでエースと言える中心的な存在はディエゴ・ミリートである。バルセロナとのチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでは3つのゴールすべてに関与するという活躍を見せた。

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またチャンピオンズリーグ決勝のバイエルン・ミュンヘン戦でもゴールを決めており、素晴らしいインテルでのデビューシーズンとなった。

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