横浜・元町の「宮崎生花店」 写真や思い出たどる150年 11月の展示会へ、協力呼びかけ

プロジェクトに取り組む宮崎寛己さん(左)さんと恵美さん=横浜市中区

 「写真と思い出、募集します」-。横浜・元町で150年続く宮崎生花店(同市中区)で、お客さんや地域から寄せられた写真やエピソードを基に店の歴史をたどるプロジェクトが始動した。関東大震災に見舞われながらも再建し、地域で長く愛されてきた同店。11月の展示会開催に向けて、協力を呼びかけている。

 同店は横浜開港後に洋花需要の高まりを受け、1873年に創業。居留地に住む外国人の日常使いの花から結婚式や入学式などの式典の装花まで、地域と共に歩んできた。5代目の宮崎寛己さん(42)と共に店を営む妻の恵美さん(43)は「花屋が5代続くのも珍しく、市に残る花屋で一番古いと言われている」と話す。

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