国天然記念物アユモドキの生息地付近にある京都府亀岡市保津町の田んぼで10日、子どもたちが田んぼとアユモドキの関係を学びながら田植えを体験するイベントが開かれた。約20組の親子が参加して苗を植え、本物のアユモドキや田の中の生き物を観察した。
NPO法人亀岡人と自然のネットワークとNPO法人きょうとNPOセンターの共催。
開会式ではスタッフが「アユモドキは、田の泥水の中にたくさんいるプランクトンや小さな虫を食べて大きくなる」と紹介。続いて参加者らは水を張った田に入り、農事組合法人ほづが準備したヒノヒカリの苗を手植えしていった。
カエルなどを見つけ喜んでいた花岡沙樹さん(10)=亀岡市曽我部町=は「生き物がたくさんいて、泥遊びみたいで楽しかった」と話していた。
田植え後には飼育ケースに入れた本物のアユモドキも間近で観察。長年アユモドキを研究する岩田明久京都大名誉教授が「アユモドキを守るためには、田んぼが無くならないようにもりもりご飯を食べて、守る活動に参加して」と呼びかけたほか、アユモドキの形のアメも配られた。