国内シェア9割、福井の蚊帳メーカー生産急ピッチ 食卓用からベビー用まで80種類

蚊帳の生地を手際よく縫い合わせる従業員=6月1日、福井県福井市下東郷町の「タナカ」

 国内シェア9割を占める福井県福井市下東郷町の蚊帳メーカー「タナカ」で、夏を前に生産が急ピッチで進んでいる。

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 同社は約80種類の蚊帳を手がけ、生地製造から縫製、販売まで一貫して行っている。食卓用は花や水玉がプリントされ、華やかな雰囲気。近年は寝ている赤ちゃんにすっぽりかぶせられるベビー用も人気という。

 全国の量販店などに通年で出荷しており、5~8月はオーダーメードの注文も入り最も忙しい時期。1日は従業員3人が手際よく生地をミシンで縫い合わせていた。従業員の長谷川瑞恵さんは「安心感と癒やしがある蚊帳の良さを伝え続けたい」と話した。

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