高岡市の能町自治会公民館50周年を祝い、酒だるや米俵を担いで練り歩く「やらやら」が11日、同市能町地区で6年ぶりに披露された。
やらやらは江戸時代、慶事の際などに行われたとされる。能町地区では1988年に住民有志で結成した「八八会」が受け継ぎ、節目に巡回している。
同会のメンバー約30人が背中に「能」の字が入ったそろいの法被を着て、蒲田政裕自治会長宅を出発。3歩進んで2歩下がる独特のステップを踏み、「どっこい、どっこい」の掛け声を響かせながら自治会公民館まで歩いた。公民館前では3基のやらやらがそろい、酒だるや米俵などを奉納。能町獅子舞保存会による獅子舞や餅まきもあった。
能町自治会公民館は1973年に完成し、老朽化のため2017年に建て直された。