41人が看護師への決意新たに 大村の向陽高で戴灯式

ろうそくを手に「ナイチンゲール誓詞」を唱和する生徒ら=大村市、向陽高

 長崎県大村市西三城町の向陽高(林下功校長)で10日、看護科3年生の戴灯式があり、41人が看護師への決意を新たにした。
 同校は高校3年間と専攻科2年間の5年一貫教育。看護学生としてさらに意識を高めてもらおうと、試験に合格した生徒が戴灯式に臨む。昨年まではナースキャップを身に着ける「戴帽式」だったが、衛生面への配慮などから現場でナースキャップの廃止が進んでいることを受け、今年から変更した。
 式では生徒がナイチンゲール像の燭台(しょくだい)からろうそくに火をともし登壇。看護の心構えをうたった「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。林下校長は「心や体が苦しい時、目の前にいるのがあなた方。誇りに思ってください」と激励した。
 生徒代表の青﨑鈴音さんは「どんな状況でも人の命のそばに寄り添う、かけがえのない専門職。社会に求められる看護師になれるよう努力を惜しまないことを誓う」と語った。式終了後、生徒らは保護者への感謝を伝える曲を合唱した。

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