富士山「弾丸登山」やめて 客数制限求め、地元が要望書

山梨県庁で長田公副知事(右)に要望書を手渡す富士吉田市の堀内茂市長=12日午前

 富士山周辺の山梨県側自治体が12日、登山客数の制限を求める要望書を県に提出した。自治体側によると、今夏は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に移行して初めての登山シーズンで、山小屋に宿泊予約が殺到。自治体側は予約を取れなかった人の「弾丸登山」による事故増加を懸念している。

 富士吉田市の堀内茂市長らが県庁を訪れ、長田公副知事に手渡した。堀内市長は「過去に例を見ない予約の多さだ。狭い登山道に人が押し寄せれば、高山病や低体温症になる人がさらに増えてしまう。一時的に入山規制してもらわないと安全を守れない」と強調した。

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