松田・西平畑公園、6年ぶり指定管理へ 河津桜と菜の花競演が人気の観光地も赤字経営

河津桜と菜の花の競演が人気を呼ぶ西平畑公園。人気観光地だが花見シーズン以外は入園料もなく赤字経営が続く(2022年3月撮影)

 河津桜と菜の花、富士山の競演で人気を集める観光スポットの西平畑公園(松田町松田惣領)について、町は7月から民間業者の指定管理に移行させる。2017年に指定管理業者が撤退して以降、後継企業が見つからずに町直営で年間2千万円の赤字が続いていたが、新たにキャンプサイトやフラワーガーデンを設け、民間手法による経営健全化を図る。

 指定管理者に選ばれたのは、町内外の会社経営者らが昨年7月に設立した「TUDOI合同会社」(同)。期間は28年3月末までで、管理料は無料で請け負う。町は同社を指定管理者とする議案を町議会6月定例会に提出し、9日の本会議で可決した。

 松田山の中腹に位置する西平畑公園は足柄平野を見下ろす眺望ポイント。2月から3月にかけての桜まつりでは早咲きの河津桜360本が満開となり、今春は11万人以上が足を運んだ。

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