セ・パ交流戦は、広島カープの “鬼門” といわれていますが、鬼門の方角は北東、昔から鬼が出入りする場所で不吉な方角と考えられていました。広島東照宮は、広島城を守るため、北東に鎮座しています。この鬼門対策として北東にこのようなサルの置物を置くといいともいわれているんだそうです。
先週木曜日の段階でカープは、交流戦同率1位でした。交流戦も折り返し、ロッテマリーンズとの3連戦です。
6月9日(金)
3回、ランナー1塁・2塁で 西川龍馬 。粘った末のセンター返しで先制します。さらにランナーを1塁・3塁に残して 秋山翔吾 。初球を狙い撃ちし、2点目を挙げます。
4回、1点を返されます。6回、先発の 床田寛樹 の顔めがけて一直線に飛んだ打球。すばやい反応でダブルプレーに仕留めます。
7回、内野安打の 野間峻祥 が、果敢に盗塁を決めます。2アウトで西川がインサイドのストレートを技ありのヒットで点差を拡げます。
床田は、制球よく、テンポのあるピッチングで8回を1失点にまとめます。
9回、1点を返されますが、矢崎が踏ん張り、交流戦4連勝。もう鬼門とは言わせません。
6月10日(土)
2回、ホームランで1点先制されますが、3回、先頭の 會澤翼 。「ホームランにはホームランで」―。今シーズン、第1号の同点アーチです。
その裏、点を取られ、また1点差とされます。5回、満塁で 西川龍馬 。ゲッツー崩れの間に再び追いつきます。
その裏、菊池涼介 が躍動します。1塁側ファールゾーンまで走り込み、スライディングキャッチ。さらにライト前まで背走し、スライディングキャッチも。球場を沸かせます。
6回、犠牲フライでまた1点リードされます。7回、1塁・3塁で西川、センター前に打ち返し、またまた追いつきます。
続く、秋山翔吾が、ショートとレフトの間に落ちるツーベースヒットで勝ち越します。
8回、1点返され、同点にされると9回のマウンドには、栗林良吏 。2塁・3塁から決勝打を浴びてサヨナラ負け。連勝は4でストップです。
6月11日(日)
日曜日の試合、“令和の怪物”・佐々木朗希 を打てるか…。3回、黒原拓未 が、満塁ホームランを浴びます。
5回、満塁で 羽月隆太郎 。佐々木がギアを上げます。4球目でした。日本人最速タイの165キロ。しかし、羽月が、その剛速球に食らいつきました。羽月は今シーズン、初ヒット。佐々木は、マリンスタジアムで今シーズン、初失点です。
5回、ランナー2塁でレフト前へ西川の好返球でホームアウト。点を許しません。
しかし、その後、2点を失い、再び4点差とされます。
8回、ランナー2塁・3塁で 田中広輔。きれいにセンターに弾き返し、2点差に迫ります。
9回、1塁・2塁で 秋山翔吾 。ゆるい当たりが1・2塁間を抜けていきました。1点差です。
さらに満塁として、田中。レフトの頭を越えたかと思われましたが、残念。あと1点届かず、交流戦首位から陥落です。
― セ・パ交流戦の順位ですが、試合のなかったヤクルトが3位、カープは4位になりました。交流戦は残り6試合、マツダスタジアムで行われます。