「松潤フィーバー」が思わぬ余波を生んでいます。5月、浜松まつりの騎馬武者行列で大注目を浴びた俳優の松本潤さん。その活躍ぶりを浜松市が非売品の広報誌に載せたところ、インターネットでの転売が横行、市は注意を呼び掛けています。
【写真を見る】「かっこいいから欲しくなるのもわかるが…」松本潤さん表紙の広報誌が1冊1,000円⁉ネット転売横行に浜松市「在庫あります」
<野田栞里記者>
「浜松市が毎月発行している広報誌。浜松城や美しい風景に続いて、6月号の表紙を飾ったのが、松本潤さんです」
2023年4月、松本潤さんと有村架純さんが浜松市中区にある古戦場「犀ケ崖」を訪れた際に、市の職員が撮影したツーショット。この写真を採用した「広報はままつ」に全国の松潤ファンが注目!浜松市によりますと、発行直後から全国からの問い合わせが相次いでいて、6月12日までに約1000件の封筒が市役所に届いているということです。
さらにフリマアプリには…。
<野田栞里記者>
「『広報はままつ』がたくさん出品されています。結構売れていますね。値下げで1,000円…」
税金で作られている非売品の広報誌が取引されている始末…。中には高額といえる販売価格も見受けられます。この展開に浜松市民は驚きを隠せません。
<80代女性>
「まあ、かっこいいからね」
<10代女性>
「転売はよくはないと思うんですけど、松潤かっこいいから、売っちゃうのも、欲しくなるのもわかりはします」
<60代男性>
「これだって市民の税金で作ったものですから、それでさらに利益を得るっていうのは不正な感じがしますね」
普段、静岡県外から広報誌を求める声はほぼないということで、浜松市は転売について注意を呼び掛けています。
<浜松市広聴広報課 中村守孝グループ長>
「税金を使って作っている広報なので、家に届いたものを転売とか、出品してほしくないのが第一」
実は「広報はままつ」をゲットする方法があります。A4サイズの広報誌が入る封筒に、140円切手を貼り、住所と名前を記入して市役所に送れば、手に入れることができるのです。浜松市によりますと発行した32万部の在庫はまだあり、場合によっては増刷も検討するということです。
<ホテルに訪れた客>
「紫いもの味がすごく甘くておいしいです」
浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松で提供されているのが、「紫いものモンブラン」です。松本潤さんのイメージカラーの「紫」をモチーフに作られ、松本さん本人も試食しました。
<オークラアクトシティホテル浜松 販売促進部 伴野祐実さん>
「かなり個数も売れているので『うれしいな』と思っています。きょうも引き続き、お昼くらいには売れてしまいましたので、まだこの波は来ているのかなと思っています」
浜松まつりの熱狂から1か月が経ちましたが、「松潤フィーバー」はまだまだ収まりそうにはありません。