【カンボジア】1~5月の輸出額、2%減の92億ドル[経済]

カンボジアの2023年1~5月の輸出額は、前年同期比2.4%減の91億8,300万米ドル(約1兆2,800億円)だった。仕向け先としては米国が、品目では衣料品・履物・旅行製品が最大だった。11日付地元各紙が伝えた。

関税消費税総局(GDCE)によると、輸出先の上位5カ国は米国、ベトナム、中国、タイ、日本の順。総額の3割以上を占める米国向け輸出額が同14.3%減の31億9,000万米ドルに落ち込み、全体を押し下げた。ベトナム向けは22.0%増の13億2,000万米ドル、中国向けは13.3%増の5億8,800万米ドルと好調に推移した。

品目別では衣料品・履物・旅行製品が最多となった。フン・セン首相は10日、国内約1,400カ所の縫製工場が85万人近くの雇用を創出していると指摘。輸出と雇用をさらに拡大するため、この分野への投資を積極的に誘致したいと述べた。

一方で1~5月の輸入額は22.6%減の101億900万米ドルで、主な輸入品目は石油・ガス、衣料品や履物の原材料、機械、電気製品などだった。

貿易総額は14.1%減の192億9,000万米ドルで、国・地域別では中国が59億8,600万米ドル(前年同期比19.7%増)と全体の3割を占めた。

貿易収支は9億2,600万米ドルの赤字。赤字幅は1~4月の6億9,000万米ドルから大幅に拡大した。

5月単月の輸出額は前年同月比7.9%増の19億4,900万米ドル、輸入は同27.6%減の21億8,200万米ドル。貿易総額は14.3%減の約41億3,000万米ドルで、2億3,300万米ドルの入超だった。輸出先では、米国が7億4,790万米ドル(同7.2%減)で首位だった。

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