深セン中山通道が貫通、来年開通へ

粤港澳大湾区の核心交通プロジェクト「深中通道」の海底トンネルが6月11日に貫通し、珠江河口を挟んだ深セン市と中山市が直接結ばれることとなった。12日付香港各紙によると、全長24キロメートルの深中通道は橋梁、人工島、トンネルが一体化したもので、先に全長17.2キロメートルの橋梁工程がすでに貫通、人工島の主体構造も基本的に完成し、来年6月に正式に開通する見込みだ。開通後は深センと中山の間の車による所要時間は現在の2時間から約20分に大幅に短縮される。車両が広東省の東部と西部を往来するのに虎門大橋を経由する必要がなくなるため、通行時間が大幅に節約できる。深センと中山は直線距離でわずか20キロメートル余りだが、珠江の両岸に分かれていることから車両は現在、虎門大橋を経由しなければならず、走行距離は100キロメートル余り、所要時間は約2時間となる。特に休日は虎門大橋がより渋滞するため、両地の往来に不便を来していた。深中通道は投資総額約446億9000万元で、2016年末に着工された。全長24キロメートルのうち海底トンネル部分が約6.8キロメートル(沈埋トンネル部分が約5キロメートル)。31個の沈埋函と1個の最終接続部で構成され、11日に約70時間かけて最終接続部のドッキングが完了した。

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