福島原発の廃水、飲食業で影響楽観

福島原発の廃水が海へ排出されることに当たり、特区政府は日本からの食品輸入を制限するとみられている。6月9日付『星島日報』によると、香港日本食品及料理業協会の呉徳暁・主席は「今回の挙動は業界に影響が出るかもしれない。ただし政府は目下すでにこれら地域の食品の輸入を制限しており、多くの輸入業者は早くから調達を減らしている」として、日本の食品の輸入量全体への大幅な影響はないとみている。同協会の黄傑龍・創設会長は「政府は科学的かつピンポイント方式で日本の海産物を監督管理すると信じている」と述べたほか、香港では現在、宮城県と岩手県から多くの海産物を輸入しているが、業界では他のエリアで代替品を探して早くから準備を進めていることを明らかにした。餐飲連業協会の黄家和・会長は、さらなる制限措置が飲食業の食材調達に軽微な影響を与えるが、海産物と農産物は代替品があると指摘。311後に日本の海産物輸入に影響が出た際、飲食業界ではノルウェーとカナダからサーモンを輸入したことなどを振り返った。農産物では日本の多くの県で生産されている桃、梨、ブドウなどが人気だが、韓国と中国本土でも富士りんごが生産されていると指摘した。

© HKP