犬が空気を読む時に考えていること3つと気持ちを理解するためにできること

犬が空気を読む時に考えていること

犬はその場の雰囲気や状況を把握する能力に長けているので、人間でいうところの「空気を読む」ことができるようです。

では、犬が空気を読んでいる時には何を考えているのでしょうか。

1.喜ばせてあげたい

犬が空気を読む時に考えていることは、喜ばせてあげたいということです。

犬は飼い主を喜ばせることが大好きです。空気を読み、飼い主を喜ばせるために、わざと大袈裟な仕草や行動をすることがあります。

飼い主がおもちゃを買ってきてくれた時、大喜びで受け取り、大はしゃぎし、全身で喜びを表現することがあります。しかしその後はどうでしょうか。

嬉しそうに楽しそうに遊んでいたのは束の間の出来事で、すぐに飽きてしまい、おもちゃは放置されているのではないでしょうか。新しく買ってもらったおもちゃで遊んだのは受け取った時だけで、次の日にはもう遊ばなくなっていた、なんてことがあるのではないでしょうか。

「新しいおもちゃ買ってきたよ~♡」と、笑顔でおもちゃを渡してくる飼い主がどのようなことを望んでいるのか、空気を読み、喜ばせてあげたいと思ったのです。

愛犬のリアクションが大袈裟な時ほど、空気を呼んで気を遣ってくれているんだな、と考えるとよいのではないでしょうか。

2.今は知らん顔をしておこう…

犬が空気を読む時に考えていることは、今は知らん顔をしておこう…ということです。

飼い主がイライラしている時、目を合わせないようにしたり、寝たふりをしたり、足音を立てないようにそーっと部屋を出て行くなどすることがあります。飼い主のイライラが治まるまでケージやベッドの中から出てこないこともありますし、家具の下に隠れて待つこともあります。

空気を読み、(今は放っておいてほしそうだから…)と知らん顔をするのです。(イライラした飼い主を刺激したら巻き添えを食らいそうだからな…)と知らん顔をすることもあります。

本当は飼い主のことが気になっているんです。刺激しないように知らん顔していますが、飼い主のことをしっかり観察しているのです。

飼い主のイライラした感情は愛犬にストレスを与えやすいです。空気を呼んで知らん顔をしてくれている時ほど、愛犬にストレスや不安を与えているんだということを考えてみるとよいのではないでしょうか。

3.仲裁しなくては…!

犬が空気を読む時に考えていることは、仲裁しなくては…!ということです。

家族が喧嘩をしている時、人と人の間に割って入ることがあります。しつこく吠え続けることもありますし、服を噛んで引っ張ることもあります。また、急に猛ダッシュし始める犬もいますし、変な声で鳴き始める犬もいます。鳴き笛の入ったおもちゃをピーピー鳴らし続ける犬もいます。

どれもこれも、全ては家族間の喧嘩を仲裁するための行動なのです。愛犬の方に気が向いてしまって、言い争いも中断されてしまいますよね。愛犬のことを構っている間に喧嘩していたことを忘れてしまうことだってあるのではないでしょうか。

家族の言い争いや喧嘩は、犬に不安と恐怖を与えることがあります。空気を呼んで仲裁してくれますが、もう二度と起きてほしくないと思っているからです。

犬同士の喧嘩を思い浮かべてみてください。最初は威嚇し合っていたものの、エスカレートし、咬みつき合いの喧嘩になってしまうことがありますよね。家族の喧嘩を見ていて、同じようなことが起きてはいけない!と考えているのです。

家族が喧嘩をする度に愛犬は心を痛めているんだ、ということを理解してあげてほしいです。

まとめ

犬が空気を読む時に考えていることを3つ解説しました。

  • 喜ばせてあげたい
  • 今は知らん顔をしておこう…
  • 仲裁しなくては…!

犬は飼い主やその場の雰囲気や状況を把握し、常に「自分がするべきことは何であるか」や「飼い主が望むことは何であるか」ということを考えて行動しています。

愛犬のために飼い主として「するべきこと」だけではなく、「すべきではないこと」も考えて行動できるとよいと思います。

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