高2死亡遺族、訴訟記録の復元を 最高裁が調査報告書説明

 裁判所の記録廃棄問題で、2009年に剣道部の練習中、熱中症で死亡した大分県立竹田高2年工藤剣太さん=当時(17)=を巡る民事訴訟記録が大分地裁で廃棄されていたことを受け、工藤さんの両親は13日、最高裁で調査報告書の説明を受けた。その後、取材に応じた父英士さん(58)は「子どもたちが同じ目に遭わないよう、記録の復元を求めた」と語った。

 両親によると、最高裁と大分地裁の担当者が対応し「誤って廃棄してしまい、心労をおかけした。誠に申し訳ない」と陳謝したという。母奈美さん(54)は「裁判所の誠意はとても伝わった。同じ事を繰り返すことがないと信じている」と話した。

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