面識のない女性に強制性交致傷 男に懲役8年判決 水戸地裁

水戸地裁=水戸市大町1丁目

面識のない女性と無理やり性交しようとしたとして、強制性交致傷などの罪に問われた茨城県筑西市、無職、大木太輔被告(29)の裁判員裁判判決公判が13日、水戸地裁で開かれた。小川賢司裁判長は求刑通り懲役8年を言い渡した。

判決理由で小川裁判長は、犯行は女性に手荒な暴力を振るい、強制的に性交しようとしたもので「粗暴かつ卑劣で悪質」と指弾。大木被告の「強制的に性交する意思はなかった」という主張は「信用性に大いに疑問がある」として退け、「性的欲望による身勝手な犯行動機で、酌量の余地はない」とした。

判決などによると、大木被告は2022年8月26日午後0時半ごろ、県南地域の住宅に無施錠の玄関ドアから侵入。在宅していた女性=当時(17)=と強制的に性交しようと考え、女性の肩をつかんで投げ倒したりズボンを下着ごと引き下ろしたりした上、わいせつな行為をした。女性が逃げたため性交の目的は遂げず、一連の行為で全治2週間のけがを負わせた。

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