被爆者、米3都市で証言へ 核廃絶の機運醸成目指す

取材に応じる「長崎県被爆者手帳友の会」の朝長万左男会長=9日、長崎市

 核兵器禁止条約の第2回締約国会議が11月下旬に米国連本部で始まる前に、「長崎県被爆者手帳友の会」が被爆者ら約10人を米国に派遣し、3都市で体験を市民に直接伝え、対話するキャラバンを計画している。同会の朝長万左男会長(80)は被爆者の高齢化が進み、メッセージを発信する最後の機会になるとして「米国民に少しでも被爆者の思いを浸透させたい」と話す。

 11月上旬から約2週間、ノースカロライナ州ローリー、イリノイ州シカゴ、オレゴン州ポートランドを訪問。小学校や大学などで証言し、紙芝居を披露するほか、専門家が被爆後の障害について講話する計画だ。

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