Gグローブ賞の権利譲渡 存続も主催者活動終了

米ビバリーヒルズのゴールデン・グローブ賞の会場=1月(AP=共同)

 【ロサンゼルス共同】米映画賞「ゴールデン・グローブ賞」を主催するハリウッド外国人記者協会は13日までに、ゴールデン・グローブ賞に関わる全ての権利や資産を米メディアグループ傘下の番組制作会社などに譲渡したと発表した。金額は明らかにしていない。賞は存続するが、米メディアによると、同協会は活動を終える。

 ハリウッド外国人記者協会を巡っては2021年、会員に黒人が1人もいない偏った人種構成や組織の閉鎖性などをロサンゼルス・タイムズ紙が暴露。批判が噴出し、NBCテレビは22年の授賞式中継を取りやめた。俳優トム・クルーズさんは抗議のため過去の受賞トロフィーを送り返したとされる。

 権利などの譲渡を受け、協会会員のフリージャーナリストらは新たな営利組織の下で報酬を受け取り、映画・テレビ番組の審査や、プロモーション活動に携わる見通し。譲渡に伴う収入は慈善事業を手がける非営利の財団が引き継ぐ。

 ゴールデン・グローブ賞は、米映画界最大の祭典アカデミー賞の前哨戦として毎年大きな注目を集める。次回の発表・授賞式は来年1月7日。

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