脱税目的に灯油や重油を混ぜた「不正な軽油の撲滅」 流通阻止へ向け"路上抜き取り調査"

 脱税を目的に灯油や重油などを混ぜた、不正な軽油の撲滅を図ろうと13日、トラックなどから燃料を抜き取り、成分を調べる調査が行われました。

 調査は、不正な軽油の実態を効果的に把握して流通を阻止するために、関東甲信越の1都9県の30カ所で一斉に行われ、このうち栃木県内では真岡市田町の国道294号で、県税事務所の職員と警察官が抜き取り調査を行いました。

 警察官が国道を走っているトラックなどを呼び止め、駐車場に誘導した後、職員らが燃料タンクから軽油を約500ミリリットル抜き取っていきました。この日は1時間半にわたり約20台を調査しました。

 抜き取った軽油は、県税事務所で分析して不正が確認されれば、適正な軽油を使うように指導を行うとともに、どこで購入したかなど聞き取りを行って、購入先には改めて軽油引取税を課税するということです。

 県税事務所によりますと、昨年度(2022年度)の調査で車両から抜き取った軽油314本のうち、4本に不正が見つかったということです。

© 株式会社とちぎテレビ