【初の所信表明】難波市長が市議会で演説 静岡市 13日

静岡市の難波市長が市議会で初めての所信表明を行った。市長就任から6月13日でちょうど2か月。難波流の政治スタイルが目立ち始めているが、どのような市政運営を目指すのだろうか?

(静岡市 難波市長)

「『根拠と共感に基づく政策執行』による『温かい市政』を行ってまいります」

13日、開会した静岡市議会6月定例会で、就任後、初めてとなる所信表明演説を行った難波市長。中長期的な視点で「時代の変化に適応できる市政運営を行なっていきたい」と抱負を語った。

(静岡市 難波市長)

「静岡市政は20年後30年後を見据えた、中長期的な視点を持ち、社会課題を改善・解決していくとともに、新しい価値や魅力づくりを行うなど、時代の変化に適応できる市政に変化し続けていくことが必要」

また、田辺前市長時代に決めた基本構想、「第四次総合計画」を継承していくとした一方、市政運営や人口減少問題など、一部で更なる強化が必要と話した。

(静岡市 難波市長)

「定住人口減少の流れを変えることが必要、定住人口減少の原因の根底には、静岡市の出生率の低さ、生涯未婚率の高さがある、データ・現実を直視した政策が必要」

4月13日の市長就任からちょうど2か月。

(静岡市 難波市長)

「方針の意思決定方法を見直して、市長が早い段階で方針決定をする」

就任早々、職員に対し、懸案事項に対する対応について52項目を矢継ぎ早に指示。6月には、人口減少や災害対策などの課題解決に取り組むため、専門家を招いた「市政変革の研究会」を立ち上げるなど、「即断・即決」を提唱する「難波スタイル」が徐々に表れ始めている。

そして、13日から始まった、初めてとなる市議会の定例会。今後、自身の政策を市政に反映させていくためには、市議会の理解が不可欠だが、就任当初には難波市長が議会側に事前の相談なく政策を進めることもあり、これまで最大会派の自民党からは戸惑いの声も上がっていた。市長選挙で難波市長を支えた自民党市議団の鈴木和彦会長は、これまでの働きを評価する一方で、難波流の「即断・即決」スタイルに注文もつけた。

(自民党市議団 鈴木和彦 会長)

「一生懸命やっている、冗談話で『スピード違反』しないように言ったことはある」「(4次総が)不十分ということは難波市長が決めるわけではなく、議会も検証していかないといけない」「(難波市長が)どう思って何をするかは別の話、まだ見えてこない」

本格的に始まる市議会での論戦で、難波市長がどのような対応を見せるかにも注目が集まる。

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