<新型コロナ>対策は他県からも評価…埼玉県が専門家に感謝状 学校クラスターも「行事中止の状況にない」

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は13日、新型コロナウイルス感染症への対策を方向付ける専門家会議で尽力した、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長、県医師会の金井忠男会長らに大野元裕知事から感謝状を贈呈した。

 同日、5類移行後に初めて行われた専門家会議後、大野知事は「微増傾向に注意するべきだが、逼迫(ひっぱく)、急増といった状況にはない」と意見を取りまとめた。県立学校などでクラスターが確認されているものの、「コロナを理由に体育祭や文化祭を中止する状況にはないという意見があった」と、基本的な感染防止対策の継続を呼びかけた。

 岡部所長は「高齢者施設に関しては感染症対策を常識化していただければ。行政の支援や医療機関との連携をお願いしたい」と話し、金井会長は「コロナ対策は他県からも評価されている。重症化率、死亡率が減少し、いい状況にきていると感じている」と各医療機関の協力姿勢に謝意を示した。

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