イタリア代表、美しき125周年記念ユニフォーム発表!“初代”は「なぜ青ではなく白だったのか」

イタリアサッカー連盟(FIGC)とキットサプライヤーのadidasは13日、FIGCの創設125周年を記念した特別ユニフォームを発表した。

このユニフォームは2,023セットの数量限定で販売となるため争奪戦は必至だ。

Italy 2023 adidas FIGC 125th Anniversary

イタリア代表 2023 adidas FIGC 125周年記念 ユニフォーム

1898年3月26日にトリノで誕生したFIGCは今年で125周年を迎えた。

それを祝うこのユニフォームは、いつものブルーではなくホワイトを基調としたデザイン。これはイタリアにとって初の国際試合である1910年5月15日のフランス戦で着用したユニフォームをモチーフにしている。この試合はイタリアが6-2で勝利した。

シャツ、パンツ、ソックスの組み合わせは1910年当時と同じ「白-白-黒」のコンビネーションに。

ホワイトに華やかなゴールドを組合わせたゴージャスなデザイン。当時のコットン素材のユニフォームをイメージさせるレトロな外観だが、中身は最新のテクノロジーによる一着だ。

ところで、なぜイタリアの初代ユニはホワイトだったのか。どうしてアッズーリと呼ばれる現在のブルーへ変わったのか。

ゴールドで彩る月桂樹の葉と125周年を祝した文字が特別感を演出する美しいエンブレム。

中央の3色はイタリア国旗だが、その中心に位置するホワイトが初代ユニフォームのカラーに選ばれたという。

代表チームが初の国際試合を行った1910年当時、イタリアはまだ現在の共和制「イタリア共和国」ではなく、貴族サヴォイア家を王家とする「イタリア王国」の時代。国旗は中心のホワイト部分にサヴォイア家の紋章を配したデザインが使われていた。

初代キットカラーに3色からホワイトを選んだ明確な理由は不明だが、この色は国の象徴そのもの。ある意味では必然と言える。

ちなみにキットカラーが現在のブルーに変わったのは、最初の国際試合から8か月後の1911年1月に行われたハンガリー戦から。変更理由はこれもまたサヴォイア家で、王家の公式カラーがブルーだったからである。

その代わりに初代のホワイトはセカンドカラーとして、現在もアウェイキットに使い続けられている。

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この125周年記念ユニフォームは、15日にオランダで開催されるUEFAネーションズリーグ準決勝のスペイン戦で着用予定。

一般向けには14日より、adidasオンラインストアやFIGC公式ストアなどで発売となる。ただし前述の通り2,023着限定販売のため、瞬く間に完売となる可能性が極めて高い。

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