意外と知らない!?献血事情 冬場は風邪薬服用で協力者が減少傾向 6月14日は「世界献血者デー」

6月14日は「世界献血者デー」です。これはABO型の血液型を発見し、ノーベル賞を受賞したカール・ラントシュタイナーの誕生日を記念したものです。

愛媛県松山市の大街道献血ルームには、午前10時のオープン前から事前に予約していた人などがやってきて手続きを行い、午前だけで約40人が献血に協力していました。

県赤十字血液センターによりますと、啓発活動などにより、新型コロナの感染拡大以降も献血協力者の目立った減少はなく、5類に引き下げられてからは増加傾向だということです。

しかし、若い世代の割合が少ないということで、センターでは今後、高校や大学に移動採血車を派遣するなどして底上げを図りたい考えです。

県赤十字血液センターによりますと、県内の献血者はここ5年、5万人を超えていて、昨年度は5万3641人。支障なく血液を確保できたということです。

ただ、冬場が少なくなっていて、月別で見てみると、1月・2月が少し低くなっています。担当者は、冬場は気温の低下や風邪薬を飲むなどして協力者が減ってしまうのが課題だと話していました。ちなみに、取材した大街道献血ルームと日々2台ずつ稼働している移動採血車で、県内で必要な約8割をまかなっています。

県内の献血は、まず広島の中四国血液ブロックセンターに運ばれます。そこでの検査を経て、県内155の医療機関に供給されるそうです。

使用期限について、成分献血で採られる血小板製剤はわずか4日間しか持たず、通常の血液も最大28日間なので、日々の献血協力が欠かせません。

献血ができる頻度は、400ミリ献血だと女性は年2回、男性は3回まで。成分献血ですと最大24回だそう。医療現場では安定的な血液の供給が求められていますので、定期的な献血が重要なんです。

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