TXの茨城県内延伸 県が協議素案策定へ

茨城県庁=水戸市笠原町

つくばエクスプレス(TX)の茨城県内延伸を巡り、県は14日、延伸方面を決定後、関係する都県や鉄道事業者らとの合意形成に向け、協議のベースとなる素案を策定する方針を示した。同日の県議会一般質問で、飯田智男氏(いばらき自民)の質問に北村孔敬政策企画部長が答弁した。

北村部長は、延伸の実現に向けて「需要の呼び起こしや事業スキームのさらなる検討が必要」と指摘。その上で、県内延伸が決定した後の方向性として、まず採算性の確保に向けた方策の調査や検討を行い、関係者との合意形成に向けた協議の土台となる素案を策定するとした。

策定後は関係者との調整と並行して素案の磨き上げを進め、国の交通政策審議会の答申に盛り込まれるよう働きかけるとした。

学識経験者などでつくる第三者委員会は3月末、4方面案のうち「土浦方面」を延伸先とする提言書をまとめて大井川和彦知事に提出。これを受け、県は5月のパブリックコメント(意見公募)で得た意見を踏まえながら、最終的な延伸方面を決定する方針を示している。

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