ジャスティン・トーマスが「全米オープン」で新アイアン投入へ

全米オープンへの準備は着々(GolfWRX)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(12日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)

ジャスティン・トーマスの用具変更の話題はここ数ヶ月、比較的静かだったが、「全米オープン」の月曜日はその中心にいた。

トーマスは2019年以降、複合セットのアイアンを使用。ブレードタイプのセットにタイトリストT100 ツアーキャビティバックの4Iを加える形でアイアンを構成している。より寛容性の高いT100モデルは初速がより出て、弾道の高いショットを容易に打つことを可能にしてきた。

そして、4年にわたって前作T100の4Iを使い続けて来たトーマスはどうやら「全米オープン」でアップグレードを施す模様。タイトリストは2週前の「メモリアルトーナメント」で、T100を含むTシリーズアイアンの新しいラインアップをお披露目した。トーマスは引き続きカスタムのタイトリスト621JTアイアンは使用しながら、4番に関してはトゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100シャフトが装着された新しいT100アイアンにスイッチしようとしている。

「基本的に見た目は(古いT100モデルと)同じだけど、スピンに関する数字(のばらつき)が少し小さくになったね。ひどく(スピン量の)低いショットや、高過ぎるショットはそこまで出なくなった。より一貫性が高まったと思う。僕はまさにそれを欲していたんだ」

タイトリストのT100の新モデル。トーマスがメジャーで投入する(GolfWRX)

また、トーマスは何種類かのシャフトでタイトリストU-505ドライビングアイアンをテストしているところも目撃されている。ロサンゼルスCCの速いフェアウェイ、長いパー3、そして距離が伸びたパー5は、そうしたクラブをバッグに入れるのが有効。ティショットで異なるオプションを試しているのは、トーマスだけではない。トーマスが新しいU-505を実戦投入するとしたら、今週は長きにわたり使用してきたタイトリスト915Fdの5Wが控えに回ることになる。

また、トーマスは彼の使用するスコッティキャメロンX5プロトタイプパターのグリップを、赤、白、青の三色でカラーリングされた特別仕様のスーパーストローク トラクシオン パターグリップに変更した。さらにロサンゼルスCCの砂の量に合わせ、よりバウンスの効いたウェッジに変更する可能性も示唆している。

「バンカーには尋常じゃない量の砂が入っている。異なるバウンスをあれこれ試す選手も出てくると思う。とにかく大量の砂なんだ。実のところ、(USGAは)砂を減らすべきだと、僕は思っている」とトーマス。

PGAツアーでは、通常トーマスは毎週2本のロブウェッジ(ローバウンスのタイトリスト ボーケイTグラインドとハイバウンスのタイトリスト ボーケイKグラインド)を持ち歩いており、コンディションによりそれらを使い分けている。話を聞いた限りではバンカーのコンディションが変わらない限り、トーマスはバウンスの大きなKグラインドを選択するものと思われる。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン