新たな出会いをビジネスチャンスに 「さいしんビジネスフェア」に230社参加 30日までオンライン配信

「さいしんビジネスフェア2023」の様子

 埼玉縣信用金庫は7日、さいたまスーパーアリーナで「さいしんビジネスフェア2023」を開催した。15年から隔年で開かれ、5回目となる今年は新型コロナウイルス感染症の収束が見えてきたことからリアル(会場)とオンラインを組み合わせたハイブリッド方式で実施。入場制限なしで行われた。

 産学官が連携して新たなビジネスチャンスを模索しようと県内外から約230社の企業・団体が参加。会場では各社が新たな販路拡大を目指して自社製品やサービスを売り込もうと一日中、商談や名刺交換を繰り返していた。

 開会のあいさつで同信金の池田啓一理事長は「SDGsや脱炭素など持続可能な社会を目指す技術にフォーカスし、日本一暮らしやすい埼玉の実現に向けた社会の在り方を提案する。新たな発見や課題解決につなげてほしい」と呼びかけた。

 会場では「金属・機械・部品加工」「卸・小売・運輸・サービス」など業種ごとに7つのゾーンに分かれてブースが並んだ。DX・GX(グリーントランスフォーメーション)コーナーに出展したテッチシステム(さいたま市北区)は、工場や倉庫などでハンズフリーでピッキング作業できる骨伝導ヘッドセットやバーコードリーダーなどの端末を紹介。岡村哲也社長は「機械をうまく活用することで業務の効率化を図ることができる企業はまだまだ多い。一度体験してほしい」と話していた。

 オンライン催事として30日まで同イベント公式ホームページで基調講演など当日の会場の模様が順次配信される。

© 株式会社埼玉新聞社