陸自死傷「全容解明を」動揺続く 送検の候補生、表情うかがえず

送検のため岐阜中署を出る、逮捕された自衛官候補生の男を乗せた車両=15日午前8時53分

 「早く全容を知りたい」。岐阜市にある陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれ、死傷した事件から一夜明けた15日、付近の住民や自衛隊の同僚には動揺が続いた。自衛官候補生の男(18)は同日朝、送検のため移送用車両に乗せられ警察署を出発したが、表情はうかがえなかった。

 男を乗せた車両は午前9時前に岐阜中署を出た。30人以上の報道陣が集まり、一斉にフラッシュを浴びせた。

 男や隊員3人が所属する守山駐屯地では、迷彩服や私服の隊員らが通常通り出勤したが、足取りは重く、押し黙ってうつむきながら歩く姿が目立った。

 射撃場の出入り口付近は警察官数人が張り付き、警戒を継続していた。

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