江東区 「いじめ問題」区内の全教員らで協議

全国的に認知件数が増加傾向にある「いじめ問題」についてです。6月14日、江東区では、幼稚園と保育園を含む教員などが集まり、いじめ問題について協議を行いました。

江東区では幼稚園、保育園、小学校、中学校の教員などが各エリアごとに集まり、情報交換など通じて、共通理解を図る「連携教育の日」が実施されました。6月と1月の年2回行われ、今回は「いじめ問題」がテーマとなりました。

いじめの認知件数は、2021年度に全国で約61万5000件報告され、8割以上が小学校で、中でも低学年の割合が多くなっています。江東区でも同様の傾向にあり、教員同士の分科会では、いじめの低学年化についても意見が交わされました。去年、年長のクラスを担当していた保育士は、「乱暴な言葉遣い」の子どもに頭を悩ませていたといいます。

保育士:「相手の気持ちがまだ想像できない、そこが育っていない子どもが多かった。「「こういうことを言われるとこんなに悲しかったんだよ」と 相手の気持ちを代弁することを丁寧に行なってきた」

小学校低学年を担当する教員は、保育園でどのような指導をしていたか参考にしたいと話します。

小学校の教員:「保育園でのけんかの様子、発達段階に合わせて小学校でも同じようなけんかが起きるので、小学校でも同じように教えられたらなと。子どもたちが迷わずに成長できる」

参加した教員は、幅広い意見を交換できる貴重な機会だと話します。

中学校の教員:「校種関係なく、都の教職員、地域の方々、保護者みんなで子どもを見ていくという意味で、こういった連携教育の機会は今後も貴重な機会だと感じる」

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