神戸の海上を動く「街」ー 豪華クルーズ客船「MSCベリッシマ」ビル群に溶け込んだ、その威容

神戸のビル群に溶け込む「MSCベリッシマ」=13日、神戸市灘区の灘丸山公園から

 海上を動く街-。望遠レンズ越しの光景に、そんな錯覚を覚えそうになる。神戸港に入港したクルーズ客船で過去最大となった「MSCベリッシマ」(17万1598トン)。13日午後、神戸ポートターミナル(神戸市中央区)に初寄港する様子を、神戸市灘区の高台から撮影した。

 全長315メートルの巨大な船体は、同市中央区のポートアイランドと新港東埠頭の間をゆっくりと西へ進んでいった。高さ65メートルは高層ビルにも匹敵。5千人以上乗れるというから、「街」という例えは大げさではない。最上部にはウオータースライダーまで備える。

 国際クルーズ船の受け入れが再開された3月以降、異国情緒を感じさせる豪華な船が頻繁に訪れているミナト神戸。海を眺める楽しみが、ますます増えそうだ。

 巨大客船は14日、次の寄港地に向けて旅立った。(三浦拓也)

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