猫に『電子タバコ』も絶対NG！3つの理由と使用時の注意点とは

猫に電子タバコもNGな理由

電子タバコは専用の「リキッド」と呼ばれる液体を電気で加熱し、蒸気を発生させる仕様となっています。猫に電子タバコがNGと言われているのは、この「リキッド」に関することが多くの理由となっているようです。

電子タバコは、フレーバーの種類が豊富にあるのが特徴のひとつでしょう。人が好む香りやニオイを抑えたものであっても、嗅覚が優れた猫には刺激が強く、大きなストレスを与えてしまいます。

また、猫のふわふわとした被毛は空気を含むので、香りをまといやすいのもNG理由として挙げられます。電子タバコの使用後も、猫にはニオイで負担をかけてしまっているかもしれません。

電子タバコのリキッドには、「プロピレングリコール」という成分が使用されておりこの成分が猫にとって有害です。誤飲してしまうと「溶血性貧血」を引き起こす可能性があるといわれています。

溶血性貧血は、赤血球が壊れてしまうことで貧血を引き起こします。重症化した場合には命にかかわることもあるようです。

国内の電子タバコには、ニコチンやタール、一酸化炭素が含まれていないのが一般的です。しかし、海外から輸入したものにはニコチンが入っているリキッドもあります。

そのため、猫が被毛を舐めて毛づくろいをした時に毛に付着した有害な成分が猫の体に入ってしまい、中毒や猫の病気のリスクを高めることも考えられるでしょう。

また、リキッドのフレーバーのなかには、猫が中毒症状を引き起こしやすい柑橘系の香りもあるため注意しましょう。

電子タバコの使用時には、以下のような「ニオイ」「場所」「取り扱い」などについて十分に気を付ける必要があります。

電子タバコを猫の近くで継続的に吸うことで、猫の心身に大きな負担を与えてしまいます。

なるべく使用時は猫がいない場所に移動したり、換気扇や空気清浄機の近くで吸うように心がけることが大切です。

猫は電子タバコのニオイがするだけでもストレスを感じるので、使用後も「身の回りの消臭をしてから触れ合う」ことを意識すると猫も過ごしやすくなるでしょう。

人が日常的に使っているものほど、猫の健康面に与えるリスクを忘れがちになってしまうものです。電子タバコは人が口にして問題がなくても、気付かないうちに一緒に暮らす猫に悪影響を与えてしまうことも十分に考えられます。

電子タバコの使用時には、「吸う時は猫と距離をとる」「電子タバコを室内に放置しない」「ニオイを除去する」などの猫への配慮と注意が必要です。