アストロズに痛手 マカラーズ全休・アルバレスも4週以上離脱の見込み

日本時間6月15日、アストロズのダナ・ブラウンGMは、経験豊富な右腕ランス・マカラーズJr.が屈筋腱の再建と骨棘の除去手術を受けて今季を全休し、右脇腹を痛めて故障者リスト入りしている主砲のヨーダン・アルバレスも4週間以上の離脱となる見込みであることを明らかにした。昨年ワールドシリーズを制覇し、今季も日本時間6月14日終了時点で貯金9の地区2位と堅調な戦いを見せているアストロズだが、しばらくは苦しい戦いを強いられることとなりそうだ。

2桁勝利2回と抜群の安定感でアストロズの先発ローテーションを支えてきた29歳のマカラーズJr.は、今季のスプリング・トレーニングで右肘の痛みを訴えて開幕から離脱。それでも順調にリハビリを進め5月初旬にはブルペン入りしていたものの、再び前腕に痛みが生じたためMRI検査を受けた結果今回の判断に至った。靭帯には異常がなく11月には投球を再開できる見込みとのことだが、トミー・ジョン手術を受けたルイス・ガルシアに次いで先発投手の全休は今季2人目と、アストロズにとっては痛手となった。

しかし、それ以上に痛いのが主砲のアルバレスの長期離脱だ。日本時間6月9日の試合前練習で脇腹を痛め、試合には出場したものの第1打席終了後に途中交代となっていたアルバレスは翌10日に故障者リスト入り。ブラウンGMによると患部の状態は思わしくないようで、回復状況を見極めるために少なくとも2週間、プレーを再開した際の患部の反応を見極めるために1週間、マイナーでのリハビリ出場に1週間を見込んでおり、都合4週間以上となるとのことだ。アルバレスは今季57試合で打率.277、17本塁打、OPS.977と圧倒的な数字を残しており、離脱のダメージは計り知れない。

アストロズは今季マカラーズJr.、ガルシアに加えホセ・ウルキディも肩の故障で離脱と先発投手に故障者が相次いでいるものの、ブランドン・ビーラックや、ルーキーのハンター・ブラウン、J.P.フランスらがその穴を埋めてチーム防御率メジャートップと層の厚さを見せている。一方で野手陣はチーム得点数全体15位と平凡な数字で、アルバレスの代役でDHに入っている2番手捕手のヤイナー・ディアスも打率.264、OPS.756と破壊力低下は否めない状況。調子が上がり切らないアレックス・ブレグマンや、新加入ながら結果を残せていないホセ・アブレイユらを中心に打線全体の奮起でなんとか穴を埋めたいところだ。

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