マイナカードの顔写真を取り違え 20代の男性2人分 窓口混雑、端末処理誤ったか 市川町「確認が不十分だった」

市川町役場=兵庫県市川町西川辺

 全国でトラブルが相次いでいるマイナンバーカードを巡り、兵庫県市川町が4月下旬、20代男性2人の顔写真を取り違えて載せたカードを交付していたことが15日、同町への取材で分かった。

 同町によると、知人同士の2人は3月中旬、一緒に同町役場へカードの申請手続きに訪れた。職員がそれぞれの顔写真を撮影した際、タブレット端末の処理で取り違えたとみられる。4月下旬に郵送後、カードを確認した男性から顔写真が入れ替わっている指摘を受けたという。5月上旬に誤ったカードを回収して謝罪し、その後正しいカードを再交付して発送。顔写真以外の情報に誤りはなかったという。

 当時は窓口が混雑していたといい、同町の担当者は「確認が不十分だった。再発防止に向け、職員が確認する回数を増やしてチェック態勢を強化した」としている。

 マイナカードを巡っては、住民票のコンビニ交付や、健康保険証とマイナカードが一体化したマイナ保険証、公金受取口座とのひも付けなどでトラブルが多発している。岐阜県各務原市でも5月下旬、別人の顔写真を載せたカードを男性に交付したことが判明した。 (井川朋宏、喜田美咲)

© 株式会社神戸新聞社