新たに堂安律がつけることになった日本代表の背番号10。
堂安が契約しているメーカーはPumaであり、「日本代表の10番はadidasの契約選手しかつけられない」という噂は否定されることとなった。
これまでadidasの選手が10番を背負ってきたことが圧倒的に多いのは事実だが、それ以外のメーカーでも10番をつけた選手はいた。
そこで、日本サッカー協会(JFA)がadidasとオフィシャルサプライヤー契約を結んだ1999年以降で該当する選手たちを紹介する。
オナイウ阿道
10番着用:2021年9月7日 アジア最終予選 中国戦
契約メーカー:Nike
堂安以前の直近では、2021年のオナイウ阿道が該当する。
ホームでのワールドカップ最終予選初戦でオマーンにまさかの敗戦を喫した日本は、5日後に中立地のカタール・ドーハで中国と対戦。
オマーン戦後に10番の南野拓実が負傷離脱したため、追加招集のオナイウがそのままつける形となった。残念ながら試合出場はなし。
仲川輝人
10番着用:EAFF E-1選手権2019
契約メーカー:Nike(※現在はadidas)
2019年に明治安田生命J1リーグで優勝した横浜F・マリノスの主力アタッカー。
得点王に輝くとともにリーグMVPも受賞し、直後に出場したEAFF E-1選手権ではプレーが大いに注目された。
しかし香港戦と韓国戦の2試合に出場したものの、良いところをほとんど見せられず。以降A代表には招集されていない。
乾貴士
10番着用:アジアカップ2019
契約メーカー:Asics
直前に監督交代があった2018年のロシアワールドカップで大活躍。
森保体制で迎えた2019年のアジアカップはメンバー入りしていなかったが、中島翔哉の負傷離脱に伴い追加招集。中島の10番をそのまま背負う形となった。
ちなみに、乾は2012年11月14日のアジア最終予選オマーン戦でも10番を背負っている。この時はオナイウ同様出場なし。
大島僚太
10番着用:EAFF E-1選手権2017
契約メーカー:Mizuno
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもと国内組のメンバーで出場し、厳しい戦いを強いられたこの大会。
川崎フロンターレの主力として悲願の初優勝を達成したばかりの10番には大きな期待がかけられたが、残念ながら怪我で途中離脱という結果に終わった。
「しっかりと怪我を治して、またここに戻って来られるよう頑張りたいと思います」と語っていた大島は半年後、ロシアワールドカップに出場するも、再び怪我で出場なしに終わっている。
興梠慎三
10番着用:EAFF東アジアカップ2015
契約メーカー:Nike
4ヶ月前に就任したヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもと、約4年ぶりの日本代表復帰を果たした興梠慎三。
所属の浦和レッズでは序盤戦怪我で出遅れたものの、1stステージを無敗で制するチームにおいて重要な役割を担っていた。
そうした活躍もあり、10番を与えられて全3試合に出場。ただゴールを決めることはできず、日本も4チーム中最下位に終わっている。
松井大輔
10番着用:2009年6月17日 アジア最終予選 オーストラリア戦
契約メーカー:Puma
フランスで「ル・マンの太陽」と讃えられたファンタジスタも実は10番をつけた一人。
この時はアジア最終予選3連戦。6月6日のウズベキスタン戦(1-0勝利)、10日のカタール戦(1-1引き分け)では中村俊輔が10番を背負っていた。
しかし敵地でのオーストラリア戦を前に欧州組の中村らが離脱したため、松井大輔が10番をつけて先発出場している(結果は1-2の敗戦)。
中山雅史
10番着用:日韓ワールドカップ2002
契約メーカー:Puma
最後は、日本サッカー史上屈指のストライカー。
歴史的ワールドカップ初ゴールを決めたフランス大会に続く連続出場となった日韓大会では、秋田豊とともにベテランとしてチームの精神的支柱となる役割も担った。
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驚きの10番とともにチームを盛り立て、2戦目のロシア戦では72分から小野伸二に代わって出場。日本のワールドカップ初勝利に貢献している。