スヌープ・ドッグとザ・ウィークエンド、NHL初のブラック・オーナーになるべく入札するも落札ならず

スヌープ・ドッグとザ・ウィークエンド(現エイベル・テスファイ)は、テクノロジーへの投資やアパレル、書籍、ワインの販売、米HBOドラマへの出演など、いくつものユニークで興味深い方法でそれぞれのブランドを拡大してきた。だがそんな二人がまだ手をつけていないビジネスの一つがナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)だ。

スヌープは、米ロサンゼルスを拠点とする起業家ネコ・スパークスがオタワ・セネターズ買収のために集めたグループの一員で、トロント出身のエイベルは、同郷の億万長者であるジェフリーとマイケル・キメル(Harlo Capital Group)が率いるライバル入札に加わったと報じられている。両者共に、NHLフランチャイズ初のブラック・オーナーになることを望んでいた。

カナダ人であるエイベルはオタワに縁のある熱心なホッケー・ファンであり、スヌープは2018年にウィークリー・ビデオ・シリーズ『Hockey 101 With Snoop Dogg』でNHLとコラボしていたが、どちらのアーティストも、また同じく6組の入札グループの一つに参加していたとされる俳優のライアン・レイノルズもオーナーにはなれなかった。

米ESPNによると、それぞれの知名度の高さをもってしても勝ち抜くには十分でなく、セネターズの取締役会は、現地時間2023年6月13日に、Andlauer Healthcare Groupのマイケル・アンドラウアーCEOが率いるグループが約10億ドル(約1,410億円)で落札したと発表した。オンタリオ・ホッケー・リーグのブラントフォード・ブルドッグズのオーナーでもあるアンドラウアーは、自身が持つNHLのモントリオール・カナディアンズの10%の株式を売却する必要がある。

同サイトは、アンドラウアーの入札がキメル兄弟からの入札と、“資金不足”と言われたスパークスからの入札を抑えたと報じている。落札を前にスヌープは、自身のSNSで公然とチームを切望し、5月にインスタグラムで「@neko_sparksがオタワでやろうとしていることは素晴らしく、俺はそのオーナー・チームの一員になることを楽しみにしている。自分たちのコミュニティーにホッケーをもたらしたい」と書き込んでいた。

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