4年ぶり2度目の対戦…エルサルバドル代表監督、30年前に選手としても対戦した日本代表を警戒「非常に素晴らしい能力の選手たちがいる」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

エルサルバドル代表のウーゴ・ペレス監督が、日本代表戦に向けてコメントした。

エルサルバドルは北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に所属。これまでワールドカップ(W杯)には2回出場しているが、1982年以降は遠ざかっている。

ペレス監督は冒頭「今回日本にお招きいただき、日本代表との対戦の機会を与えてくださった日本サッカー協会に心より感謝申し上げます。私にとっては2度目の来日になります」とコメント。日本との対戦を楽しみにしているようだ。

前回の対戦は4年前。2019年6月9日、宮城スタジアムにて行われた。この試合では永井謙佑の2ゴールで2-0と日本が勝利。また、MF久保建英が日本代表デビューした試合でもある。

エルサルバドルは、日本と戦った後、韓国代表と対戦する。6月末には北中米カリブ海Np.1を決めるゴールドカップも開幕。この2試合はそこに向けても大事な位置付けとなると語った。

「今回、日本とその後に韓国との親善試合を控えているが、この2チームとの試合は我々にとって非常に重要な意味を持つ」

「日本と韓国のクオリティの高さは誰もが知るところ。我々のCONCACAFの地域で最も重要なゴールドカップの開幕がおよそ10日後に迫っている」

「FIFAランキングでも上位に入り、W杯でも非常に素晴らしい活躍を見せたチームと対戦することで、我々のチームにとっても良い成長の機会になると思う」

「日本の選手たちは世界の主要リーグでプレーする選手が揃っているので、高いレベルの選手たちと対峙することで、エルサルバドルの選手たちも成長を遂げることができると思う」

ペレス監督は2度目の来日と語ったが、1度目は選手として1993年に来日。アメリカ代表の一員として日本と対戦したことがあり、森保一監督も同じ試合に出場していた。

「森保監督は当時の日本代表の中でも素晴らしい選手だったという印象が残っている」と語ったペレス監督が、日本が大きく成長しているとコメントした。

「93年、日本代表と対戦したときは、強い印象を受けた。当時の日本サッカーは未来に向けて大きな投資が行われていた時期もあるが、ブラジルから強い影響を受けているイメージを持っていた」

「現在ではもう日本はアジアのみならず、世界の強豪に名を連ねる存在になった。W杯にも何度も出場している。93年と比較して、本当に大きな成長を遂げたと思う」

「それは日本国内でのクラブのマネジメント、選手の育成が適切に行われていることを反映していると思う。世界の主要なリーグに向けて、多くの選手たちを輩出している国にまで成長した」

Jリーグが開幕した30年前のこと。そこから多くを積み上げ、W杯でも常連国になった日本だが、警戒している選手について問われると「名前を挙げてしまったら日本側が我々が警戒している選手を知ってしまう笑」とコメント。それでも、日本人選手のクオリティの高さは理解していると語った。

「日本の選手の大半は海外リーグでプレーしており、ヨーロッパのビッグクラブに所属する選手も多い。3名、4名とここで名前を挙げる意味はないだろう」

「日本代表は全てのラインで競争力が高く、高い能力を持った選手たちが揃っている。そこが日本サッカーが進化を遂げた部分だろう」

「日本では特によく知られている選手がいるだろうが、我々がW杯を見て感じたのは、全てのラインにおいて非常に素晴らしい能力の選手たちがいるということだ」

そしてエルサルバドルにとっては、2026年のW杯は大きなチャンス。出場枠が増えた上、アメリカ、メキシコ、カナダが予選にはいない。

ペレス監督は、大きなチャンスだと捉えているとしながらも、北中米のライバルは簡単ではないと語った。

「エルサルバドルは82年からW杯に出場していないので、次のW杯の出場機会、チャンスというのは我々にとって重要だ。それはエルサルバドルという国にとって、サッカー、選手たちにとっても非常に大きな意味を持つ」

「北中米カリブ海の地域で最も力を持っているメキシコ、アメリカ、カナダという3カ国が予選から外れることで、我々がダイレクトで出場権を得られる機会は高まるが、その3チームがいないからといって、予選突破が簡単になるわけではない」

「例えばW杯と日本が対戦したコスタリカも非常に力があるし、何度もW杯の出場権を手にしているチームだ。予選は決して簡単ではないが、非常に大きなチャンスであると捉えている」

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